驚異の鬼肩は「ロケットショット」 MLB捕手が美技・膝つきスローを披露
パイレーツ捕手セルベリが二塁へキャノン砲発射
メジャーでは29日(日本時間30日)の開幕に向けて、各選手が最終調整を行っている。だが、どうやら準備万端と言ってもおかしくない人物がいるようだ。パイレーツの捕手フランシスコ・セルベリだ。ベネズエラ出身の32歳捕手は、オープン戦からその強肩を惜しげもなく発揮。試合の実況アナは「ロケットショットだ」と驚愕した。
その鬼肩が披露されたのは、15日(同16日)の敵地ヤンキース戦だった。「4番・捕手」でスタメン出場したセルベリは、まず初回に先制2ランを左翼席に運び、先発マスグローブを援護。そして3回、先頭ウェイドを歩かせた後、ガードナーを打席に迎えた時だった。
マスグローブが初球を投げると同時に、一塁走者ウェイドが二盗を仕掛けた。すると、セルベリは捕球するやいなや、両膝をついたまま低い弾道で矢のような送球をした。ショートバウンドした球が二塁ベースカバーに入ったロドリゲスのミットに収まった時には、ウェイドはまだ二塁ベースまで1メートル以上を残した状態。余裕でアウトを奪うと、実況は「これはロケットショットですね」と感心した様子だった。
バットはもちろん肩の調子も抜群のセルベリ。いつ開幕が訪れても攻守にわたり、まったく問題なさそうだ。