元巨人マイコラス、開幕へ着々 2戦連続で強豪を零封、監督絶賛「感銘的」
ナショナルズ打線相手に5回無失点、最速158キロに本人も「感触良かった」
巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手が、オープン戦のナショナルズ戦に先発し、5回3安打2奪三振1四球無失点と結果を残した。オープン戦“デビュー”から2試合連続で炎上し、その時点で防御率は19.29まで膨れ上がっていたが、アストロズを4回4安打無失点に抑えた前回登板に続いて強豪を封じ込める快投。地元メディアによると、本人は登板後に確かな手応えを示し、マイク・マシーニー監督も「感銘的」と称賛したという。
マイコラスは初回、先頭グッドウィンに左前打、ターナーに中前打と連打を許したが、主砲ハーパーを二ゴロ併殺。さらに、レンドンの中堅へのライナーはベイダーがダイビングキャッチで掴み取り、無失点とした。マイコラスは、ここから4回1死でハーパーに四球を与えるまで9者連続凡退の快投。この回も2死からアダムスの中飛をベイダーが飛び込んでキャッチする美技を見せ、無失点に抑えた。5回は先頭ケンドリックに二塁打を許しながら、後続を打ち取って無失点。強打のナショナルズ打線を封じた。
地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」は「彼の速球は球場のスピードガンでは98マイル(約158キロ)を記録し、カーブは70マイル台(70マイル=約113キロ)であった。彼がアレハンドロ・デアザから奪った空振り三振を奪ったボールは、96マイル(約155キロ)の直球であった」とレポート。力強い速球と落差の大きなカーブでナショナルズを封じた投球の詳細を振り返っている。
マシーニー監督は記事の中で「彼は良かったと思うよ。(初回は)いくつかの良い当たりも許したけど、素晴らしい守備が彼をもり立てた。それ以降の彼は良いリズムで投げられたと思う。変化球に関して彼も手応えがあるのだろう。投げたいところへ投げられていた。相手打線は本当に良いラインナップだったけれど、得点を許さず効率よく試合を進めていったのは感銘的だ」と言及。先発投手としてしっかり試合を作ったことを称賛している。
また、マイコラス本人は「3回、4回、5回と進むにつれて感触が良かったと思う。4回には変化球をいいスポットに投げることができたので、弱い当たりやファールチップを奪えた。もう少しシャープになれば、そういった結果が”空振り”になっていくだろう」と手応えを示したという。4年ぶりのメジャーマウンドへ、着実に前進している。
日本で“進化”を遂げ、米復帰を果たした右腕。名門球団で先発ローテーションの一角としてフル稼働が期待されている。この日は、もう1つの試合に出場していたため、マイコラスとコンビを組むことはなかった名捕手ヤディアー・モリーナの存在も、大きなプラス材料となるはず。開幕へ向けて視界は良好だ。
(Full-Count編集部)