巨人上原、3426日ぶり本拠地マウンド “上原コール”の中で1回無失点
7回から3番手で登板、客席からは大歓声の嵐
10年ぶりに巨人に復帰した上原浩治投手が20日、東京ドームでの日本ハム戦に7回から3番手として登板。3426日ぶりに上がった本拠地マウンドで1回1安打無失点の好投を披露した。
さすが、の投球を見せつけた。10年ぶりに古巣・巨人に復帰した42歳右腕の名前がコールされると、東京ドームは大歓声と上原コールで包まれた。先頭・中島を2ボール2ストライクから7球目の外角カットで見逃し三振に仕留めると、続く西川をフルカウントから7球目の外角フォークがわずかに外れて四球。2番・松本を2ボールから3球目速球でライトフライ、“4割打者”近藤は1ボール2ストライクの5球目でセンターフライに打ち取った。
3アウトを記録した上原は、マウンド上では首をひねるしぐさが多かったが、ベンチに戻ると大きな笑顔。投げ終えた後も客席からは上原コールが響いた。
1998年ドラフト1位(逆指名)で巨人入りした上原は、先発ローテの一角として活躍。ルーキーイヤーの1999年に20勝を挙げて新人王を獲得すると、2001年から4年連続で2桁勝利するなど、常勝軍団の巨人を支えた。2009年にオリオールズと契約し、メジャー移籍。当初は先発だったが中継ぎに転向し、メジャー屈指のリリーバーとなった。レンジャーズを経て2013年に移籍したレッドソックスでは守護神として活躍し、同年のワールドシリーズでは胴上げ投手となった。
3月9日の入団会見から、わずか11日でのオープン戦登板。プロ20年目を迎えるベテランが、4年ぶりリーグ優勝、6年ぶり日本一を目指す巨人に新風を吹かせる。
(Full-Count編集部)