王者ホークス、オープン戦で異変…その強さは盤石か? 見えてきた問題点

大きな問題点も?

 白星のなかった9試合のうち、終盤にリードを奪いながら、リリーフで逆転負けを食らったのが4試合、同点の状況からリリーフが勝ち越されたのは2試合あった。シーズンであれば、別の展開、継投となっていたであろうことは、想像に難くない。結果、敗れてはいるものの、戦い方としては昨シーズンと同じような戦いをしていたのだ。

 ただこれを見ると、ソフトバンクにとって大きな問題点も見えてくる。サファテ、岩嵜、モイネロ、森唯斗、嘉弥真新也と勝ちパターン以外に、中堅どころの投手に勝利の方程式の面々に食い込むだけの存在がいないのだ。勝ちパターンの面々に何かアクシデントがあった場合には代えがきかなくなるリスクが垣間見える。

 加治屋蓮は5年目、飯田優也は6年目となり、もはや若手とはいえない。笠谷俊介や田中正義、古谷優人といった若い選手がイキの良さを見せており、このままではその座を取って代わられる可能性も十分にあり得るだろう。

 ようやく連敗を脱した王者ソフトバンク。先行し、鉄壁のリリーフ陣で逃げ切る戦い方をすれば、やはり王者は強そうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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