新助っ人野手は「守備がちょっと深刻」 山崎武司氏が見る2018年の中日

日本人野手は…「若手が覚醒してくれるといいけど、外国人も含めてまだ未知数」

 一方で、メジャーでローテーション投手だったディロン・ジーについては、太鼓判を押す。山崎氏は「(オネルキ)ガルシアはちょっとまだ分からないけど、助っ人の“大当たり”は今年はドラゴンズはないんじゃないか」としながら、「ジーはメジャーで勝ってるだけあって、コントロールが安定しているから、いい外国人を取ってきたなという感じはする」と確実に計算できると予想。「ビシエドとジーという投打の軸は揺るがないと思うから、(その他は)調子のいい選手を使っていくんじゃないかな。そういう起用法になると思う」。助っ人が中日の浮沈を左右することは間違いない。

 さらに、チームの力を底上げするために必要不可欠なのが、若手の活躍。昨年新人王に輝いた京田陽太内野手、7年目を迎えた高橋周平内野手に加え、12年目の29歳と決して若手ではないものの、本格的な覚醒が待たれる福田永将内野手らについて、山崎氏はどう見ているのか。

「京田は順調に来ている。出塁率を去年程度(.297)ではなくて.350以上まで上げてくれると得点力も増えてくる。(主砲の)平田もここ最近にない体の締まり方してる。そのへんは期待したい。あと1つ悩みの種はセカンド。高橋周平がなんとか『無難に』と言ったらいかんけど、1軍選手らしい活躍をしてほしい。

 あとは福田がどうこうと言うけど、1年間大丈夫かなと思うし。福田もまだ本当に認められるレギュラーではないから、そのへんが固まってくれれば。例えば、福田なら打率.250以上の、30本塁打、80打点以上くらいは最低でも打ってくれるかなとか、そういうのはないからね。若い選手が覚醒してくれるといいけど、外国人も含めてまだ未知数だね」

 助っ人の活躍に若手の覚醒――。計算はできないものの、「未知数」なだけに、何かが起こる可能性もある。“変革”の1年となるだろうか。

(Full-Count編集部)

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