バットへし折って監督に謝罪 メジャー44発ハム新助っ人に待望の一発
「外角のボールと変化球ばかり」で焦りも「どう打つか勉強」
「最初は外角のボールと変化球ばかりで焦った。日本のピッチャーをどう打つか勉強して、自分のスイングを試合でアジャストしてきた」
配球を見極め、辛抱強く開幕への準備を積み重ねてきたアルシアだったが、23日のヤクルト戦の第4打席で三振した直後に爆発。バットを自らの右太ももに叩きつけて真っ二つにへし折った。すぐに我に返り、試合後には監督室を訪ねて栗山英樹監督に謝罪した。
この時、指揮官は新天地でもがく26歳を責めなかった。「本当は良くないことだけど、あのくらい感情をむき出しにして、自分ができないことへの悔しさを持って野球をやる姿は素敵だよね」。そう語っていた栗山監督は、この日のアルシアの一発を自分のことのように喜んだ。
「ホームランが出て安心すると思う。逆方向に出たというのがすごく良かった。もっと良くなる。こっちがどれだけ我慢できるか」。来日1年目のシーズン序盤大不振だったレアードを使い続けて本塁打王に育てた栗山監督が、新しい助っ人をどう育てるのか、注目だ。