イチロー、開幕スタメンへ鍵は「守備」 指揮官「出られることを望んでる」
オープン戦最終戦に先発出場、2打席目まではノーヒット
マリナーズのイチロー外野手は27日(日本時間28日)、オープン戦最終戦となるロッキーズ戦に「1番・左翼」で先発出場。第1打席は見逃し三振、2打席目は右直だった。試合前にはスコット・サービス監督が、29日(同30日)にインディアンスとの開幕戦が行われるシアトルにイチローを帯同させると言及。ただ、右ふくらはぎの張りによる守備面への懸念から25人の開幕アクティブ・ロースター入りについては明言を避けた。
「ふくらはぎの怪我の前はバットはよく振れていた。足の怪我のタイミングが不運だった。彼にとっては間違いなく最高のタイミングではなかった。イチローが健康面においてどの状況にいるのか今、決断を下そうとしているところだ。今日のプレーを見てみたい、昨日の夜も彼と何がベストなのか話した」
サービス監督は試合前にこう語った。イチローは14日(15日)のオープン戦で右ふくらはぎを痛め、復帰後も23日(同24日)のレンジャーズ傘下マイナーの試合で頭部に死球を受けた。しかし、26日(同27日)夜のレンジャーズ傘下マイナーとの練習試合でスタメン出場し、実戦復帰。内野安打を放ち、5打数1安打という結果だった。ただ、最大の気がかりは守備時の動きだという。「メジャーの試合では色々なことが起こる。外野を守るには100%に近いことを確認しないといけない」と指揮官は語った。
さらに「彼が準備できなければ? テイラー(モッター)がまだいる。我々は必要な決断を下す。明日のどこかでロースターを発表することになる」と言及。スプリングトレーニングでの打席数などは例年に比べて不足しているが「しかし、彼はこれまで多くの試合でプレーしている。健康を取り戻し、準備を整えてほしい」と、44歳の経験値にも期待を寄せた。
最後までイチローにこだわる気持ちに変わりはない。「何度も言うが、私がイチローが試合に出られることを望んでいる」と語ったサービス監督は「イチローはここに残らない。シアトルに連れていく。私が約束しよう」と断言した。背番号51は完全復活を願う指揮官の思いに応えることができるだろうか。
(Full-Count編集部)