昨季球団ワースト87敗でどん底を見たロッテ 井口新監督のチーム再建に注目
ルーキー藤岡、3年目・平沢のブレイクに期待、ベテラン・大隣も加入
今季は2度の2桁勝利を記録した大隣憲司をはじめ、2013年にレンジャーズで76試合、防御率1.88という圧巻の成績をマークしたシェッパーズといった新しい戦力も加わり、投壊状態だった昨シーズンからのV字回復を目指せるだけの素地は十分にあるはずだ。
攻撃面では機動力野球を打ち出す井口新監督のもと、荻野貴司や加藤翔平、新人の藤岡裕大といった俊足を武器とする選手が躍動する場面が増えるかもしれない。オープン戦では昨季終盤に成長を垣間見せた中村奨吾と、3年目の飛躍を誓う平沢大河が好調ぶりを見せ、ゴールデンルーキーの安田尚憲らを含めた内野手争いも見ものだ。
前年最下位に沈んだチームのかじ取りは、決して容易なものではない。しかし、前任の伊東氏も西武時代に、現役を引退した翌年に即監督へ就任し、1年目から見事にチームを日本一へと導いた経験を持つ。伊東氏に一塁へコンバートされて復活を果たした経験も持つ井口新監督としても、早い段階で結果を残し、名将への道を歩んでいきたいところだろう。
どん底は味わった。今よりも下はない。ならば、あとは上がっていくだけだ。失意の1年を経て、新生・千葉ロッテは青年監督の号令の下、生まれ変わった姿を見せてくれるだろうか。