“宝刀”フォーク、チームへの適応…Dバックス平野佳寿、開幕へ語る決意

クラブハウスでもマイペース「この雰囲気は嫌いじゃない」

「とりあえず自分のピッチングで抑えることが精一杯。このバッターがすごいとか感じる暇はない。とりあえず必死に抑えるだけです。日本と同じように真っ直ぐ、フォーク、スライダーを投げている。今のところは他のボールを試していない。しっかりフォークボールを使いたい。そのために、高めのボールをしっかりと使っていくことが大事かなと思っている。いい感じで落ちる時は空振りを取れているので」 

 低めに急降下する宝刀スプリットを生かすためにも、高めの速球をしっかり見せる。それがメジャーで生き残る生命線だという。 

 クラブハウスでもマイペースを貫いている。チームメートとの食事については「行かないですね」と言う。「さすがに行っても面白くないでしょう。自分が(英語を)喋れるようになったら行きますけど。シーズン入ってから誘ってもらえるといいですね」。それでも、「この雰囲気は嫌いじゃない」と語るなど、孤立している様子はない。ロッカールームで横だったフェルナンド・サラス投手が「オツカレサマ」と日本語で声をかけるなど、溶け込む様子を見せている。 

 また、アリゾナキャンプ中には、同地区のライバルとなるドジャースの前田健太投手、パドレスの牧田和久投手と食事に出かけたという。「牧田と前田くんと何回かご飯に行きました。牧田もすごくいいピッチャー。一緒に頑張りたいですね」。スプリングトレーニングでは独特のサブマリン投法で話題を呼んだ同じルーキーの牧田とともにメジャーを盛り上げるつもりだ。 

 渡米後に驚いたことは「特にない」と言い切る平野。昨季、プレーオフの地区シリーズでドジャースに3連敗を喫したDバックスの躍進に、まずはセットアッパーとして貢献するつもりだ。 

(Full-Count編集部)

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