田中将大、今季初登板で6回1失点快投　13打者連続アウトで白星の権利持ち降板

ソロ被弾以外はほぼ完璧な投球、8K奪いストライク率は驚異の77%

　ヤンキースの田中将大投手は30日（日本時間31日）、敵地ブルージェイズ戦で今季初先発した。6回3安打1失点8奪三振無四球。2回にソロ弾を浴びたものの、それ以外はほぼ完璧な投球で、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。79球を投げてストライクは61球と、ストライク率は驚異の77%を記録。シーズン初戦で勝利投手となれば、デビューイヤーの2014年以来、自身4年ぶりとなる。

　田中は初回、先頭トラビスを中飛に打ち取ると、ドナルドソンはスライダーで空振り三振。スモークには2球目のスプリットをレフトに運ばれ、フェンス直撃の二塁打とされたが、グランダーソンはスプリットで二飛。1本のヒットを許したが、わずか9球で終えた。

　すると、ヤンキースはその裏に2死一、三塁の好機を作り、今季新加入のドルーリーが相手先発サンチェスからライトフェンス最上部直撃のタイムリー。1点を先制した。しかし、援護をもらった田中はその裏に先頭ソラルテを一ゴロに仕留めるも、グリチャックには初級の直球を完璧に捉えられ、レフトへの同点弾を浴びた。さらに、2死からピラーには三塁線を破られる二塁打を許したが、ディアスは三ゴロに仕留めて勝ち越しは許さなかった。

　3回はトラビス、ドナルドソンを外角へのスライダーで空振り連続三振。さらに、スモークはスプリットで空振り三振に仕留めた。直後の4回、ヤンキースはドルーリーの2打席連続タイムリーで勝ち越し。田中はその裏、先頭グランダーソンもスプリットで空振り三振に仕留め、4者連続空振り三振とする。ソラルテ、グリチャックは外野フライで、この回はわずか7球で3者凡退とした。

　5回もマーティンを一飛、ピラー、ディアスをスプリットで空振り三振と完璧な内容。10打者連続アウトとする。すると、ヤンキースはその裏にウェイドが2点タイムリー。貴重な追加点を奪い、サンチェスをKOした。田中は6回もトラビスを空振り三振、ドナルドソン、スモークを左飛と3者凡退。13打者連続でアウトに仕留め、この回限りでマウンドを降りた。

　田中は3点のリードを守り、今季初勝利の権利を持って降板。驚異のストライク率77%を記録する快投だった。

（Full-Count編集部）