オリ山岡、痛恨の1球悔やむ ホークス中村晃に逆転満塁弾浴び「厳しいところに」

オリックス・山岡泰輔【写真:福谷佑介】
オリックス・山岡泰輔【写真:福谷佑介】

150キロ超の真っ直ぐを軸に、5回まで3安打無失点と好投も…

 痛恨の1球になった。1日、ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦。オリックス先発の山岡泰輔投手が、1球に泣いた。

 序盤から150キロ超の真っ直ぐを連発し、ソフトバンク打線をねじ伏せていた右腕。ストレートに多彩な変化球を織り交ぜ、5回まで許した安打はわずか3本だけだった。

 つかまったのは6回。先頭の本多に右前安打を許すと、1死から内川にも右前に運ばれた。外角低めへのスライダーで体勢を崩させ、完全に打ち取った当たりだったが、一、二塁間に飛び、二塁・山足が伸ばしたグラブのわずか先に落ちた。飛んだところが不運だった。デスパイネに四球を与えて満塁となり、中村晃を迎えた。

 2ボール2ストライクからの5球目。これが勝負を分けた。捕手の伊藤光が構えたのは、インコース低め。だが、右腕が投じた真っ直ぐは真ん中付近へ。「厳しいところにいこうと思って投げた」。快音を残した打球は右翼スタンドへライナーで突き刺さり逆転の満塁弾となった。

 右腕はここで降板となり、6回途中6安打4失点。今季初登板は逆転を許しての敗戦投手となり、試合後は「悔しいは悔しいですよ。1勝1敗できて、勝ち越して終わりたかったなと」と語り、帰りのバスへと乗り込んでいった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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