いまだ先発勝利のないホークスと楽天 初白星かけ千賀と則本が激突

楽天・則本昂大(左)、ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史、藤浦一都】
楽天・則本昂大(左)、ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史、藤浦一都】

ソフトバンクは開幕から5試合、いまだ先発投手に白星なし

 プロ野球が開幕して、ちょうど1週間。ペナントレースの戦いが日常生活に戻り、ファンたちも一喜一憂する日々を送っているのではないだろうか。先発ローテも、ほとんどのチームが一巡し、6日の試合では開幕投手を務めた投手の多くが2度目のマウンドに上がる。

 西武が開幕5連勝を飾り、スタートダッシュを決めたパ・リーグ。その中で、波に乗り切れない2チームがこの週末に対戦する。昨季終盤まで優勝を争ったソフトバンクと楽天だ。昨季日本一のソフトバンクはここまで5試合で2勝3敗、楽天は6試合を終えて1勝5敗、現在5連敗中となっている。先発投手はともに開幕投手を務めたエース同士、千賀滉大と則本昂大の投げ合いとなる。

 千賀は開幕1週間前に登板した広島とのオープン戦で右上腕部の張りを訴えて、3回で降板。状態が危ぶまれたが、何とか開幕には間に合わせ、オリックスとの開幕戦では7回をわずか1安打に封じて無失点。白星はつかなかったものの、わずか84球の省エネ投球という快投を見せた。まだ状態が万全とは言えず、少なからずの不安は残る。現在リーグワーストの打率.207と苦しむ楽天打線が“世界の千賀”をつかまえることが出来るか。

 一方の則本も、開幕のロッテ戦で7回1失点と好投。9安打を許しながらも、失点はわずか1点に抑える粘りのピッチングだった。こちらも白星はつかなかったが、チームは延長戦の末に勝利を収めた。ソフトバンク打線もまだ本領を発揮するには至っておらず、どう則本を攻略するか。開幕戦は全くの好対照の内容だった千賀と則本。息詰まる投手戦となることが予想される。

 ソフトバンクは開幕から5試合、いまだ先発投手に白星がついていない。楽天もまた勝利した開幕戦は延長の末、そしてその後は5連敗と同様に先発投手に白星がないままだ。このチームの負の流れに終止符を打ち、自身の初勝利、そしてチームの先発初白星をあげるのは、どちらだろうか。

(Full-Count編集部)

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