驚異の奪三振率で1000奪三振達成 楽天エース則本が見せる投球の進化

防御率は徐々に上昇、過去3年は2点台

 則本は、イニング数より奪三振数が多い、4人しかいない投手の1人。近年、空振りが奪える変化球の進化によって投手の奪三振率は急上昇しているが、その中でも屈指の投手であることがわかる。

 2017年にはNPB記録を塗り替える8試合連続2桁奪三振をマーク。則本は「平成の奪三振王」と言ってもいい存在だ。

 則本のすごいところは、同時に投球の精度も上がっている点だ。入団以来5年連続で規定投球回数に達しているが、この間の防御率は3.34(7位)、3.02(4位)、2.91(3位)、2.91(4位)、2.57(2位)と毎年ジリジリと上昇している。今季はまだ2試合だが防御率は1.80。三振を奪うだけではなく、エースにふさわしい投球へと進化しているのだ。

 毎年のように奪三振数を競っていた大谷翔平は、今季日本ハムからMLBに移籍した。今、ライバルと目されるのは西武のエース菊池雄星、そして「おばけフォーク」の使い手、ソフトバンクの千賀滉大あたりだろう。

 則本にとって1000奪三振は単なる通過点に過ぎない。今後も華々しい奪三振ショーを見せてくれることだろう。

【表】ルーキーイヤーから5年連続2桁勝利 楽天・則本昂大の通算成績

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