【田澤純一コラム第6回】田澤純一が語る戦力刷新マーリンズ 「さすが」と思わせたアノ選手

マーリンズ・田澤純一【写真:Getty Images】
マーリンズ・田澤純一【写真:Getty Images】

オフには主力を大放出したマーリンズだが…

 今季で渡米10年目を迎えるマーリンズの田澤純一投手。ここまでメジャー通算360試合に登板し、20勝25敗4セーブ、防御率3.85の成績を残す右腕は、レッドソックス時代の2013年にはセットアッパーとしてワールドシリーズ優勝に大きく貢献した。2年目を迎えるマーリンズでは、守護神ジグラーにつなぐセットアッパー役から回またぎのリリーフまで幅広い活躍が期待される。オーナーが交代し、戦力も大幅に入れ替わった新生マーリンズの様子を、今季もまた連載コラムという形で伝えてくれる。今季第1回は新チームについてリポートしてくれた。

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 マーリンズの田澤純一です。今年もFull-Countで不定期ですがコラムをお届けすることになりました。宜しくお願いします。

 僕にとって、2017年は決して満足のいく年ではありませんでした。途中、怪我でチームを離れることがあったり、投球内容でもなかなか空振りを奪うことができなかったり、いろいろな面で考え、学ぶことの多いシーズンでした。その経験を無駄にしないように、今年のパフォーマンスに生かしていきたいと思います。

 オフには少しトレーニングを変えてみました。これまでは重いウエイトを持ち上げるのが好きでしたが、僕も今年で32歳を迎えます。1年でも長いキャリアを送るためにも、自分の体をよく知った方がいいのではないかと思ったからです。ということで、自重を使いながら、骨格や筋肉の動きをより意識したトレーニングを取り入れてみました。肩周りも治療やケアに重点を置きながら、焦らず確実に仕上げてきた結果、ここまでは順調に来ていると思います。

 開幕後はここまで4試合に投げ、フィリーズ戦で1本ホームランを打たれましたが、いいスタートが切れたと思います。そのうち2試合で回またぎの登板。今季の起用法について、マッティングリー監督やニエベス投手コーチから特に指示があったわけではありませんが、行けと言われた場所で無失点に抑えるのが僕の仕事。いろいろな状況を想定しながら、常に準備しています。

 皆さんもご存じの通り、オフにはスタントン、オズナ、イエリッチ、ゴードンら主力が移籍しました。正直なところ、僕もオフの間はメディアを通じた情報しかなく、新オーナーになったジーターについてもよく質問されますが、キャンプインと開幕直前のミーティングにやってきて「今シーズン頑張ろう」と挨拶をしたくらい。あまり選手の前に姿を現しません。どのチームでもGMとは違い、オーナーがクラブハウスにいるなんてほとんどないですし、オーナーが変わっても僕たち選手は優勝を目指すだけ。グラウンド上でやることは変わりません。

チームに自信が芽生えた開幕2カード

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