球団最多出場記録を更新 ロッテ一筋25年、福浦和也の衰えない打撃技術

投手として入団も、直後に野手に転向

 入団時は左腕投手だったが、入団後に野手に転向。3年間はファーム暮らしだったが1997年7月5日の千葉マリンスタジアムでのオリックス戦に1軍初昇格、「7番・一塁」で先発し、4回裏の第2打席でフレーザーから初安打を打った。

 以後、22年間、ロッテ一筋でプレーしてきた。2001年は打率.346で首位打者。2003年には全試合出場。ロッテの不動の正一塁手として1998年から2011年まで14年連続で100試合以上に出場している。

 柔かなゴロさばきには定評があり、一塁手としてゴールデングラブを3回受賞、2010年には35歳にして初めてのベストナインに選出された。ただしこれは一塁手ではなくDHでの受賞だった。2012年以降は出場機会が減っていたが、42歳の今季は2000本安打まであと38本と迫っていた。4月10日時点で6安打を加え、51人目の2000本安打まであと32本と迫っている。

 1歳年長の井口資仁新監督にとっては、超ベテランの福浦和也は頼れる存在だ。もう守備にはつかず、代打、DH専門ではあるが、ボールをとらえる高い技術は健在。そして再起を図るチームの精神的主柱として今季も存在感をアピールすることだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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