史上18人のみの偉業も 西武・中村剛也が挑む3つの大記録とは

今シーズンは1500出場、1000打点、400本塁打に期待がかかる

 まずは過去190人が達成している通算1500試合出場だ。中村はこれまでのプロ生活で通算1441試合に出場しており、達成まであと59試合。大きなケガさえなければ、達成の可能性は非常に高いと言えるだろう。昨年4月には、同い年の同期である栗山が通算1500試合出場を達成した。多くのケガによって出場試合数ではやや遅れをとってしまったが、中村は長年にわたって苦楽を共にしてきた盟友に続くことができるだろうか。

 続いては過去44人しか達成していない通算1000打点。中村は通算971打点を稼いでおり、達成まで残り29打点に迫っている。こちらも長期の離脱を強いられる事態にさえならなければ、達成はほぼ確実と見ていいはずだ。生え抜き選手として通算1000打点を達成すれば、球団史上初のケースとなる。西武一筋で奮闘を続ける中村にとって、安打以上にチームの勝利に直結する打点は、より大きなものと形容できるかもしれない。

 そして、過去にわずか18人しか達成しておらず、球史に残る強打者の勲章ともいえる通算400本塁打を、今季中に達成できる可能性も。通算357本塁打の中村は大台まで残り43本だ。好調時のバッティングを取り戻せば、決して不可能な数字ではない。

 昨季は若手の台頭によって2位躍進を果たし、今季も開幕から無傷の8連勝と、驚異的な強さを見せ付けた西武だが、中村が完全復活を果たすことができれば自慢の強力打線にもさらなる厚みが加わるはず。先述した3つの大台を通過点として、今後見据えるさらなる大記録への布石とできるか。プロ17年目を迎える中村にとって、今シーズンは重要な1年となってきそうだ。

【動画】西武が誇る“和製大砲” 西武・中村が描く美しい放物線!

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