最強左腕カーショーが4戦目で今季初勝利 監督も絶賛「相手は飲まれていた」

今季初白星を挙げたドジャースのクレイトン・カーショ―【写真:Getty Images】
今季初白星を挙げたドジャースのクレイトン・カーショ―【写真:Getty Images】

Dバックス戦の連敗も「11」でストップ「どうしても勝たなければいけない日だった」

 ドジャースのメジャー最強左腕クレイトン・カーショー投手が15日(日本時間16日)の本拠地ダイヤモンドバックス戦で待望の今季初勝利を挙げた。7回を投げて2安打1失点12奪三振の快投。ここまでの3試合も好投しながら白星がつかなったが、この日はようやく打線の援護にも恵まれ、ドジャースは7-2で快勝した。

 ドジャースは2回にヘルナンデスの犠飛で先制すると、3回にはプイグのタイムリー、アトリーの押し出し四球で3点を追加。さらに、テイラーが4回にソロ本塁打、5回には2点二塁打を放ち、エース左腕を援護した。

 序盤からリードをもらったカーショーは、地区首位のダイヤモンドバックス打線を相手に快投。3回2死からペラルタに初ヒットとなる二塁打を許したが、マルテを二ゴロに仕留めて無失点。4~6回は1イニング2三振ずつを奪った。7点リードの7回に先頭の主砲ゴールドシュミットに一発を浴びたものの、失なったのはこの1点のみ。この回限りでマウンドを降りた。

 100球を投げてストライクは71球。防御率は1.73と“例年通り”の圧巻の数字を刻んでいる。試合後には「今日はスライダーが良かった。いろんな角度をつけたりと工夫してやった。最初の2か月間でアリゾナ(ダイヤモンドバックス)とは4回シリーズで当たっているので、常に相手の予想とは別のことをしていかなければならない。今日は運がいいことに7回まで投げられた」と振り返った。

 昨年からレギュラーシーズンでは11連敗中だったダイヤモンドバックスにようやく勝利。ドジャースは2004年に始まった「ジャッキー・ロビンソン・デー」で12勝目(3敗)を挙げ、カージナルスと並んで最多タイとなった。

 カーショーは「今日はどうしても勝たなければいけない日だった。初回に投球数(25球)が多くなったが、2回の8球が大きかった。ピッチャーがリズムをつかんで早くアウトを取り出すと、今度は攻撃する方が乗ってくるからね」と納得の表情。デイブ・ロバーツ監督も「スライダーの曲がり具合も調節して投げていた。カーブは多用しなかったが、(捕手の)オースティン(バーンズ)といい連携を取ってやっていた。12三振、四死球0、今の我々に必要な登板だった」と称えた上で「彼はマウンドに立つ度、試合に出る度にいい緊張を持ち込む。今日は相手選手はクレイトンに飲まれていたし、味方は引っ張られていた」とメジャー最強投手の“存在感”に脱帽していた。

 5勝9敗と苦しいスタートとなっているドジャース。エースの初勝利をきっかけに乗っていきたいところだ。

【動画】これぞメジャー最強左腕の投球! カーショ―がDバックス打線相手に圧巻の12奪三振!

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