大谷翔平、3度目先発の相手は強豪Rソックスに 地元紙は争奪戦の“裏話”紹介
他球団のスカウトが今後の活躍に太鼓判「オオタニは非常に賢明な選手」
特集によると、ベアード氏は大谷が高校生の時点で、これまでに目にしたことがない才能の持ち主であると確信。花巻東高時代のビデオを見てから、球団の指令を受けて2017年までに11度日本を訪れ、直接視察したという。「打者としては気に入ってはいたものの、インパクトを発揮するまでは少し時間が必要だと思っていた」と、現在メジャーを席巻している打撃面については投手よりは評価がやや低かったようだが、その身体能力の高さには脱帽していたようだ。
「とても、とても感銘的だった。身体的には若いときのマーク・グビザのようだった。グビザが今エンゼルスの仕事(地元テレビ解説者)をしているのは皮肉だね。背が高く、ひょろっと手足が長い、それでいてアスリートだった」
「彼は他とは違う存在だった。身体への意識が備わっていて、アスリートととしての素質があった。走塁にしてもバントにしてもスイングにしても、そういう意味で目立っていた」
まさに“ベタ惚れ”だったようだ。結果的に、書類審査後に7球団が選ばれた大谷本人との最終面談にレッドソックスは進めなかった。ただ、念入りに調査していただけに大谷の能力には最大級の評価を与えており、強化責任者のデーブ・ドンブロウスキー氏も記事の中で「彼ほど二刀流としての実力を秘めた選手を他には知りえない」「異なる2つのことにフォーカスすることになるから本当に難しい。それができる才能を秘めた選手は限られている」と絶賛している。
また、ベアード氏は現在のメジャーでの活躍はまさに自分が日本で見てきたものと同じだと感じているといい、「MLBの試合でそれをやってのけるのは本当に本当に困難なことなんだ。彼には唯一無二の才能がある」とあらためて称賛。他球団の研究が進んだとしても「オオタニは非常に賢明な選手なのですぐに対策をとってくるかもしれない。彼は適応できる選手なんだ」という。他球団のスカウトが、地元メディアの取材に対して更なる活躍に太鼓判を押しているのだ。
日本ハム時代にメジャーのスカウトたちを魅了していた大谷は、米国に舞台を移し、対戦相手が変わっても、その圧倒的な能力を見せつけている。好調のレッドソックス相手にどれだけのピッチングを見せるのか。温暖なアナハイムでプライスと壮絶な投げ合いを演じることになるのか。期待は高まるばかりだ。
(Full-Count編集部)