ホークス工藤監督が高谷の1軍復帰を明言「拓也君にもプラスになる」
千賀キャッチボールにも熱視線「このまま状態が上がってくれたら」
16日、ソフトバンクの工藤公康監督は先発投手陣の練習を視察した。1軍登録を抹消された千賀滉大のキャッチボールを見守り、その後は17日から1軍復帰が予定されている高谷裕亮と話をするなど、休日返上で今後の戦いに備えた。
頼もしい女房役が戻ってくる。ヤフオクドームを訪れた高谷と面会した工藤監督は「明日から合流します」と明言。「(回復が)すごい順調にきている。最初からフルイニングということはないと思うが、今まで彼が頑張ってきたことを含めて、バッテリーコーチとも考えて肘の具合を見ながら使っていきたい」と語った。
「1軍という緊張感ある中でどれくらいというのはあるし、以前やった(痛めた)首だったり、去年は脳震とうもやっているのでトレーナーから報告を受けながらね」と、右肘以外にもベテラン捕手の身体の状態は、常に気にかけていくようだ。
「ここまで(甲斐)拓也君も勉強しながらやっているが、高谷君が入ることでまた目線も変わってくるだろうから拓也君にとってもプラスになるでしょう」と工藤監督。また「コリジョンルールもあるのでリスクは少ない」として、1軍の捕手については堀内汰門を抹消し、高谷と甲斐の2人体制でいく予定だという。
一方、自らキャッチボールを視察した千賀については「ボールも見たけど、本人も感じがいいんじゃないかな。話をした声のトーンでも、それは分かりました。このまま状態が上がっていってくれたらと思います」と話した。さらに「彼は左の股関節の使い方が上手なので、それを失わないようにという話。本人も『気を付けながらやっています』と言ってたよ」と、練習中に千賀と交わした会話についても明かした。
15日にはソフトバンクにとって“パワースポット”でもある鹿児島で劇的なサヨナラ勝利。チームは今季初の3連勝をマークしている。工藤監督は「中心で打つ人がいい感じによくなりつつある。あとは投手とのバランス」と、チーム状態をまだまだ上げていきたい。今週の6連戦、そして月末からの9連戦でどこまで波に乗れるのかが、交流戦前の勝負どころになるかもしれない。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)