正左翼手が復帰間近でイチローの去就どうなる? 米記者「遅かれ早かれ…」

ダットン記者が「明らかに困難」と指摘するのは…「あの”イチロー”だということ」

 ダットン氏は「遅かれ早かれ、仲間外れになる選手はスズキだろう」と指摘。外野手を1人削るとなった場合は、エレディアではなくイチローが対象になる可能性が高いというのだ。

 一方で、マリナーズがイチローを戦力外にする難しさについても言及。開幕戦では、イチローの名前が場内にコールされただけで大歓声が起こり、打席に入った際にはスタンディングオベーションが起こるなど、シアトルで背番号51は絶大な人気を誇る。開幕直後で、まさに「サンプルサイズ」が少ない中でレジェンドを簡単に切るという選択をできるのか。イチローはキャリアを通じてスロースターターであるという事実もある。

 記事では「明らかに困難なこととしては、マリナーズを去るのがあの”イチロー”だということだ。多くのファン、そしてデータ分析に関わるものにとっても、これ(イチローの退団)は悲しみの時となることだろう」とした上で「彼の退団が世間の批判を浴びることになるかどうかは、まさにイチロー次第である」と結論づけている。

 ディポトGM、そしてスコット・サービス監督は、44歳のベテランに絶大な信頼を寄せている。プレーに加えて、試合への準備や野球に取り組む真摯な姿勢で同僚に与える影響も大きい。マーリンズ時代からの同僚であるゴードンは、試合前の練習では絶えず尊敬するイチローとコミュニケーションを取っており、主砲のロビンソン・カノらと談笑する場面も多く見られる。9勝5敗と上々のスタートを切ったマリナーズの中で、イチローの存在がどれだけ大きいかも首脳陣は見極めることになるだろう。

 17日の本拠地アストロズ戦の相手先発は右腕のマッカラーズJr。イチローは先発起用となる可能性が高い。地元メディアが厳しい論調で伝える中、快音を響かせることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY