大谷翔平、マメの影響で乱調&初黒星 米メディアが指摘した「3つの課題」

OP戦と「瓜二つ」の投球? 「今となっては無視できるものではない」

 2つ目は「スプリングトレーニングでの課題がぶり返す」。この日の投球は適応段階だったオープン戦を思い起こさせるものでもあったというのだ。スプリングトレーニングではマイナーとの練習試合などに登板することが多かった大谷だが、メジャーの打者と対戦した2試合では防御率27.00という成績だった。制球に苦しむ場面も目立った。

 スプリングトレーニングでは懐疑的な見方も出ていたが、大谷は開幕後の圧倒的な投球でそれを封じた。ただ、特集では「火曜日のパフォーマンスは、ロッキーズとブルワーズと対戦した2度のスプリングトレーニングでの登板の時の姿と瓜二つだったのだ」と指摘。「彼のスライダーは変化しておらず、スプリットも本調子ではなかった。そして、直球は横の動きはあったが、縦の動きがほとんどなかったのである」として、「(オープン戦の内容は)今となっては無視できるものではないのである」と訴えている。

 そして、3つ目で「8日間のオフ」も影響したと指摘。大谷が日本時代から中6日での登板を続けてきたことを紹介しつつ、15日(同16日)の敵地ロイヤルズ戦が中止となったことでスライドし、今回の登板が中8日になった点に着目。「2日間も余分に待たされた」としながら「これが彼の投球にはっきりと影響を及ぼした恐れがあったのだ。なぜなら、彼の調整方法は崩されてしまったのだから」と分析している。

 さらに、「南カリフォルニアへの移動も要因となった可能性があるのである」とも言及。移動距離が長く、スケジュールも日本より厳しいメジャーだけに、体への負担は間違いなく大きい。今回の登板に響いたのかは定かではないが、シーズンが進むほど、二刀流の大谷にはこのハードな日程を乗り越えるタフさが求められることになる。

 特集では3つの課題を挙げているが、今回の投球にマメの影響が大きかったことは確かだろう。次回登板は万全のコンディションで臨み、再び圧巻の投球を見せてもらいたところだ。

(Full-Count編集部)

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