マリナーズGMが語ったイチローの「今後」 変わらぬ信頼「特別な共鳴が存在」

注目集まる今後、GMは「いずれは5人の外野手を抱える贅沢はできなくなる」

 ただ、記事では「ディポトによると、イチローは彼の打撃や走塁、レフトの守備といった能力において、マリナーズにとって未だ価値のある選手である一方で、特に際立っているのは彼が持つ他の選手に対する影響力なのである」「彼がマリナーズに最初に在籍していた際のケン・グリフィー・ジュニアも同じようなことをしていたが、イチローがシアトルでロールプレーヤーとして順応してみせたやり方に、ディポトは感心させられたのだ」と言及。今後、背番号51の出場機会は減ると思われるが、同GMはプレー以外の部分も高く評価しているという。

「イチローやケン・グリフィー・ジュニアと同等の功績を残してきた選手が、彼らが名声を得た期間を共にしたチームに復帰するとなったら、その場合、ヤンキースやマーリンズ時代のような『外野の控え』とかいうそんな簡単な話にはならないんだよ。シアトルでは“あの”イチローなんだから。彼らはどのチームでプレーしようが素晴らしいことに変わりはないけど、このマーケットにおいて、彼らとは離れられない何か特別な共鳴が存在するんだ」

 ディポトGMはこう話したという。

 一方で「現状では、マリナーズはロースターにイチローの為のスポットを空けてはいるが、ディポトの説明がシーズン全体を通して今と同じようにならない可能性があるということも、現実的なことなのだ」とも記事では指摘。いずれ、マリナーズが外野手4人体制に戻す可能性があることも示唆している。

 実際に、ディポトGMは「いずれは5人の外野手を抱えるというような贅沢はできなくなるからね。そして、選手たちがどのようにフィットしていくかを見極めなければならないんだ。今はまだその時じゃないよ」と話したという。これを受けて、特集では「イチローのロースターのスポットがやがて誰かの手に渡ることになった場合、彼がダグアウトにいる姿を目にすることを期待してはいけないのだ。コーチとして球団に残っている彼の姿も同様にだ」と伝えている。

 今季ここまでのイチローの成績は、11試合出場で33打数7安打の打率.212。球団は数字だけでは判断していないとはいえ、限られた出場機会の中で数字も伸ばしていきたいところだ。

(Full-Count編集部)

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