イチロー“残留”理由をマ軍GMが説明 「クラブハウスでのインパクト」も評価
GMが語るイチローの価値「ベテランたちにもインパクト」
記事内には「ディポトGMはベテランのイチローをロースターにキープし、エレディアを3Aに降格するという決断に対し、多くのファンからネガティブな反応が出ることを理解している」という一文も。その上で「しかし、この段階でイチローをキープすることは決してPRのためではなく、トリッキーなシナリオに対応するため可能な限りベストの25人ロースターを形成するためと語った」と指摘している。同GMはチームの力を最大限に発揮するメンバー構成を考え、エレディアの降格を決断。「プレー以外の面におけるイチローの貢献を考慮しているため、現時点で彼を戦力外とはしなかった」と説明している。
ディポトGMは記事の中で、現在のチームにおけるイチローの存在の大きさを以下のように語っている。
「時として、25人ロースターをやりくりするのは、外部から見るよりも難しいことなんだ。イチローがこの1か月半の間に若手選手たちだけでなく、クラブハウスで彼を非常に慕うベテランたちにもインパクトを与えていることについて、人々は理解していないと思う」
さらには、マリナーズのスケジュールを見た上での判断であったとも語っている。「今日から向こう10日間は左投手と当たらない。つまりエレディアは試合終盤の守備固め以外では出番が限られるということだ。(降格で)エレディアは定期的にプレーする機会を得られることにもなるし、私は彼を10日で戻す予定でいる」とし、エレディアが最短10日後にはメジャー復帰することを予告。それまでマイナーで試合に出し続け、試合感覚を維持させることも今回の措置の目的の1つだという。
つまり、このメンバー構成は一時的なものとの見解だ。同GMは取材に対して「簡単な決断ではなかった。ギレルモはこのチームにおける重要な要素の1つだ。シーズン通してチームに貢献してくれると思っている」と説明。そして、「フィールドで目にする内容だけで決断を下すのではなく、バランスを見なければいけない。また、これはエレディアの価値を否定するということでもない。簡単な決断ではなかったが、恒久的な決断というわけでもない。ロースターに関して現時点でのベストを尽くすということだ」とも話している。
地区3位につけるマリナーズがこの先、どのようにチームを構成していくのか。1つ1つの決断に大きな注目が集まる。
(Full-Count編集部)