中日モヤ大活躍で外国人枠の使い方が悩みに? ビシエド復帰なら熾烈な争いに

中日のオネルキ・ガルシア(左)とディロン・ジー【写真:荒川祐史】
中日のオネルキ・ガルシア(左)とディロン・ジー【写真:荒川祐史】

アルモンテは打率リーグトップ、ガルシアは無傷の3連勝

 モヤとともに新加入したアルモンテは一時、得点圏打率6割超をマークする圧倒的な勝負強さを発揮し、打率.360はリーグトップ。16打点はリーグ2位、4本塁打も5位タイとなっており、打撃主要3部門全てで上位に位置している。投手でもガルシアが3試合に先発して無傷の3連勝。4試合に先発したジーは未勝利ながら、2試合に完投しており、これはセ・リーグトップだ。

 モヤが1軍昇格となったのは、主砲のダヤン・ビシエドが米国市民権取得手続きで渡米したため。ビシエドの再来日後、どのように外国人を起用することになるのかは、早くもファンの間でも注目され始めている。ジーが22日に出場選手登録を抹消され、外国人枠に1つ空きが出来た。そこをどう活用するのだろう。

 アルモンテ、ビシエド、モヤの野手3人、ガルシアの投手1人とする策が有力だろうが、3人を同時に起用するには、それなりに大きなリスクが伴う。守備面の不安だ。モヤは広島との3試合、ビシエドの抜けた一塁を守ったが、本職は外野手。ただ、キャンプなどの動きを見る限り、開幕後に不安を露呈したアルモンテの守備と同等か、それ以下と言える。

 中日の外野には、中堅に大島洋平、右翼に平田良介がいる。ビシエドを一塁に置き、大島か平田を外して(大島は外すことはないだろうが…)アルモンテ、モヤの2人を外野に回すのは、あまりにリスキー。となると、1人が代打要員か。。支配下登録したばかりのライデル・マルティネスを加えて、野手2人、投手2人の体制とするのも1つの手か。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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