股間直撃ファウルで悶絶→2球のちに先頭打者弾 実況「どうです、これは!」
米タイガースのマーティンが驚きの“リカバリー”弾
米タイガースのレオネス・マーティン外野手が見せた意地の一発が話題になっている。25日(日本時間26日)の敵地パイレーツ戦で、ファウルが股間に直撃してもんどり打った2球後に、バックスクリーンに飛び込む先頭打者アーチを一閃。ダブルヘッダー初戦の勝利に大貢献した。
誰もが我が身をよじった。この日のダブルヘッダー第1試合の開始直後、初回に先頭打者として打席に立ったマーティンは2ボール1ストライクから、パイレーツ先発タイロンが投じた95マイル(約153キロ)ツーシームを強振。その瞬間、前のめりに倒れてもんどり打った。なんと自身の打球が股間を直撃。どうしたそんなアクロバティックな打撃ができるのかは謎だが、七転八倒するマーティンに駆け寄ったトレーナーも苦笑いを浮かべるしかなかった。
痛みは消えなかっただろうが、何とか平静を取り戻して試合続行。そのまま打席に立ち続けたマーティンは、次の1球を見送ってフルカウントとすると、6球目95マイル(約153キロ)外角低めのフォーシームを思いきり振り抜いた。すると、打球はグングン飛距離を伸ばしてもバックスクリーンへ一直線。今季3号先頭打者アーチとなった。
これには実況も「どうです、これは!」と興奮を抑えきれない。股間直撃ファウルから「落ち着きを取り戻して一矢報いました」と災難後に生まれた最高の一発を称えた。
ダイヤモンドを一周して苦笑いながらダグアウトに戻ったマーティンを迎える面々は、ガーデンハイヤー監督はじめ全員笑顔。イタ恥ずかしい1球を払拭する先制弾を喜んだ。
マーティンの体を張った一発に気合が入ったのか否か、打線は20安打13得点と大爆発し、13-10で打撃戦に勝利。ダブルヘッダー第1試合を白星で飾った。