巨人が63年ぶり20得点 歴史的勝利にチーム打率はV字回復でリーグ1位に
NPB史上最多得点は何点?
巨人の最多得点は1946、48年に記録した26点。これはNPB史上4位タイだ。
NPB史上最多得点は、まだ戦前の1940年に記録された32点だった。
1940年4月6日 西宮球場
阪 急|401 226 584-32
南 海|000 002 000-2
30点差勝利も史上最大得点差だ。
歴史的な大勝によって、巨人のチーム打率は前日の.273から.282に跳ね上がった。セでは断トツの1位だ。一方で、中日のチーム防御率は3.82から4.62へ。前日までリーグ4位だったが、最下位に沈んだ。
今季の巨人は、オフに村田修一を自由契約とし、阿部慎之助や長野久義らベテランをスタメンから外し、岡本和真、吉川尚輝など若手を抜擢しているが、これが功を奏して打線が活発になった。またこれまで「専守防衛」だった小林誠司も打棒が振るっている。1試合の打線爆発だけでは何とも言えないが、いい兆候であることは間違いないだろう。
一方の中日は、リリーフの主力だった又吉克樹が6試合で防御率12.00と大不振。投手の人材不足もあって大量失点を喫した。今後は投手陣の立て直しが急務だろう。
歴史的な大量得点が、巨人躍進の起爆剤になるか、注目したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)