ヤンキース指揮官は「エリート級パワー」と絶賛…好調続く大谷封じなるか
ブーン監督は投手・大谷も高評価「球がテレビ画面から出そう」
ヤンキースのアーロン・ブーン監督が27日(日本時間28日)から始まる敵地での3連戦を前に、全米でセンセーションを巻き起こしているエンゼルス大谷翔平選手に賛辞を送った。メジャーデビュー以来、二刀流の活躍を続ける大谷は24日(同25日)アストロズ戦で、今季メジャー先発投手では最速となる101マイル(約163キロ)を叩き出した。目を見張る剛速球と宝刀スプリットを駆使すれば「本当にスペシャルになる可能性がある」と高く評価したと、地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
注目の3連戦がいよいよ幕を開ける。6連勝で敵地に乗り込むヤンキースは24試合を終えて15勝9敗でア・リーグ東地区2位。一方のエンゼルスは25試合で16勝9敗の成績で、ア・リーグ西地区で同じく2位に位置する。ヤンキースが連勝を伸ばすのか、あるいはエンゼルスが連勝を止めて勢いづくのか。勝負の行方に注目が集まる。
ヤンキースがオフに大谷争奪戦に全力投球していたことは誰もが知るところ。だが、大谷は今回先発マウンドに上がることなく、DHでの出場のみとなりそうだ。ヤンキースは今回、獲得を狙った二刀流の打者の一面しか見られないことになるが、世界中の野球ファンを賑わしている大谷について問われたブーン監督は、まず投手としての一面を絶賛したという。
「間違いなくスペシャルな才能だ。投球のハイライト映像をいくつか見たが、球そのものがテレビ画面から飛び出す感じすらする数少ない投手の1人。素晴らしい球を投げるピッチャーを見ても、そうそう感じることじゃない。あの速球とスプリットのコンビネーションは本当にスペシャルなものになる可能性があるね」
今季メジャー先発最速の163キロを計測した剛速球に加え、早くも“宝刀”との呼び声高い高速スプリットで打者のバランスを崩す投球術に脱帽。敵ながら賛辞を送るしかなかったようだ。
さらに「彼の持つパワーを目の当たりにした」と、打者・大谷にも一目置いていることを明かした。大谷が打者として出場する試合を生中継で見たことがあるというブーン監督は「最初の2本のホームランなんて、アナハイムでセンター横の逆方向だったり、外野スタンドにある岩まで打球を飛ばすんだから、かなりエリート級のパワーだよ」と大絶賛だ。
「エンゼルスは、投手・打者の両方で卓越した活躍をする可能性を持った選手を獲得したようだ」と感心しきりのブーン監督だが、3連戦では全力で大谷封じの策を講じてくるに違いない。3連戦を終えてアナハイムを離れる時、笑顔を見せているのはブーン監督か、あるいは大谷か。ヤンキースの大谷対策に注目したい。
(Full-Count編集部)