ダルビッシュ6回1失点好投を指揮官“マドン語”で称賛「“ユージ”だった」

投打で躍動したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
投打で躍動したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

2死から走者背負うも“魔の5回”越え「心理戦を上手くコントロールした」

 カブスのダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、本拠地でのブルワーズ戦で6回を3安打1失点(自責0)と好投した。与えた1点は味方失策が絡んだもので、この日は速球にスローカーブを駆使しながら8奪三振。勝利投手の権利を持って降板したが、中継ぎが追いつかれて今季初勝利はお預け。それでも今季はなかなか越えられなかった5回の壁を乗り越える好投に、カブスのマドン監督は「今日は心理戦を非常に上手くコントロールしていた」と称賛の声を惜しまなかった。

 ダルビッシュは初回に味方失策で先頭ケインを出塁させた後、犠飛で1点を先制されたが、直後に味方打線が2点をあげて逆転に成功。1点リードをもらった右腕は、3回以降はたびたび2死から走者を背負ったが要所を締めて追加点を許さず。6回を投げて3安打8奪三振2四球1失点(自責0)でマウンドを下りた。

 ここまで4試合は“魔の5回”が越えられずにいた。4回まで快投するも、5回に捕まって失点し、6回のマウンドに戻れず。だが、この日はしっかりと6回を104球(70ストライク)で投げきった。マドン監督は「とても落ち着いていた。今日は心理戦を非常に上手くコントロールしていた」と称賛。ダルビッシュのように才能ある投手は、時に考え過ぎてしまう点を指摘しながら、「そんな時は基本になることを2、3思い出せばいいんだ」と話し、この日は集中力高く投げ抜いた右腕を評価した。

 さらに、ダルビッシュが三振を奪う場面になると、本拠地リグレーフィールドに集まったファンから「ユウウウウ」という掛け声が飛んだことにも触れ、「“ユウウウウ”という声援はよかったね。三振を狙う場面では“レッツゴーユー!”の声も上がっていた。あれは“ユージ”だった」と笑顔。「大きい・重要な」の意味を持つ「HUGE(ヒュージ)」という単語に「YU」をかけた「YUGE(ユージ)」という“マドン語”を即席で生み出すなど、終始ご機嫌な様子だった。

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