田中将大、29日エンゼルス戦先発 大谷との対決に注目も「彼だけじゃない」
大谷対策を問われると「今から言うわけないでしょ(笑)」
ヤンキースの田中将大投手は28日(日本時間29日)に敵地エンゼルス戦で今季6度目の先発マウンドに上がる。前日27日(同28日)の試合前にエンゼルス大谷翔平選手と挨拶を交わした右腕は、対戦が予想される打者・大谷の対策を問われると「そんなの今から言うわけないでしょ(笑)」と質問を一蹴した。
2016年オフに一緒に自主トレをして以来の再会。大谷から挨拶を受けた田中は「慣れてきた?とかそういう感じの話をしただけです」と話した。この日「5番・DH」で打者出場する大谷は、田中が先発する第2戦にも打者出場する見込みが高い。日本を代表する2選手の対決にファンもメディアも大きな関心を寄せているが、田中は「本当に申し訳ないんですけど、(対戦するのは)彼だけじゃないんでね。注目されるのは、彼との対決だって分かってますけど、その周りにいいバッターたちがいますから。あそこ(マウンド)に立って勝負する人間からすれば、彼だけじゃないんですよね」と苦笑いしながら、やんわりクギを刺した。
今季でメジャー5年目。シーズンを通じて活躍する難しさを知る右腕は、ここまで二刀流として目覚ましいパフォーマンスを披露する大谷に「(メジャーは)継続して活躍して認められる。いい時はいい。もちろん、そういう時期があるだけでもスゴイですけど、本当に認められるのはシーズンを戦って、というところだと僕は思います」と“本音”のアドバイスを送る。
今季初先発となった3月30日(同4月1日)ブルージェイズ戦では6回1失点と好投したが、続く3戦では合計16失点を喫した。だが、23日(同24日)ツインズ戦では6回2/3を3安打1失点と快投し、今季3勝目をマーク。次回先発に向けても「いろいろやってますけど、やってきている中で自分的には手応えを感じながらやってます」と順調なようだ。
大谷との対戦について、改めて「もちろん打たれたくない気持ちは変わらないし、全力で抑えにいきます」と話した右腕。トラウト、プホルス、キンズラーらを擁する好調エンゼルス打線をどう攻めるか。見応えのある試合になりそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)