スプリットの使い手・平野佳寿に追い風 Dバックスが導入した“新兵器”とは

ダイヤモンドバックスのデリック・ホール社長【写真:編集部】
ダイヤモンドバックスのデリック・ホール社長【写真:編集部】

高地を本拠地とするロッキーズに続く湿度調整器の導入

「ダイヤモンドバックスがヒュミドールを導入するのは球団史上初。これまではロッキーズが導入してきた。ホームランも出ているが、1年間を通じて、これまでとどのような違いを生み出していくのか。データを注視していきたい」

 ダイヤモンドバックスでデリック・ホール球団社長特別補佐を務めているルイス・ゴンザレス氏も続ける。2001年のワールドシリーズ第7戦でヤンキースの守護神マリアーノ・リベラからサヨナラ打を放ち、ダイヤモンドバックスを世界一に導いた英雄は、標高1600メートルで空気抵抗の少なさから飛距離が出やすいロッキーズの本拠地クアーズフィールドに続く、湿度調整器の導入となったと説明している。

 さらにゴンザレス氏は「我々は多くの日本人投手にとってスプリットが強力な決め球だと知っている。メジャーの打者もそれを誰よりも痛感している。だからこそ、打者はスプリットの使い手と対戦する時は、最初から積極的にバットを振っていく。追い込まれるとスプリットで三振を取られてしまう恐怖心があるからだ。日本でヒラノに成功をもたらし続けたスプリットは、ここでも効果抜群だと思う」と、新戦力について高く評価した。

 宝刀スプリットの切れ味に安定感を期待させるチェースフィールドの湿度調整器。首位ダイヤモンドバックスの2年連続プレーオフ進出に向け、追い風となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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