大谷翔平、ブーイングの中で2安打 指揮官「ある意味、リスペクトに近い」

今季6度目のマルチ安打を記録したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
今季6度目のマルチ安打を記録したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷を獲得できず“嫉妬”!?「シアトルのファンは悔しがっているようだ」

 4日(日本時間5日)に敵地マリナーズ戦で今季6度目のマルチ安打を記録したエンゼルス大谷翔平選手。「5番・DH」で先発し、2試合連続で2安打1四球と3度出塁に成功し、2戦連続打点も記録した。これまで敵地でも大歓声で迎えられた大谷だが、この日は第1打席から大きなブーイングが沸いた。これに対し、マイク・ソーシア監督は「シアトルのファンは彼を獲得できなくて悔しがっているようだ」と笑った。

 二刀流として活躍する大谷は、これまで敵地でも歓声に迎えられることが多かった。日本でもブーイングを受けることのなかった大谷は「あまり経験がないので、変な感じでした」と苦笑いしたが、シアトルのファンは容赦ない。それというのも、昨年12月に大谷争奪戦が繰り広げられた際、マリナーズが本命チームの1つとして名前が挙がったことがあるからだった。

 情報の信憑性は確かではないが、大谷の加入を期待していたファンにとっては逃がした魚は大きい。大谷はこの日を含め、打者としては16試合に出場して打率。339、4本塁打14打点の活躍。投手としても、4試合に先発して2勝1敗、防御率4.43の成績を残している。もし大谷がマリナーズにいれば、と悔しがるファンがいても不思議はない。

 試合後、大谷に対するブーイングに話が及ぶと、ソーシア監督は「シアトルのファンは彼を獲得できなくて悔しがっているようだ。(ブーイングは)ある意味、リスペクトに近い」とニヤリ。連日の2安打1打点の活躍に「全打席いい打席だった。最初の三振もいいスイングをしていた。次の打席でヒット、その次は二塁打で打点。打席で本当にいい働きをしてくれている」と目を細めた。

 この日、ブルペンで30球を投げた大谷は6日(同7日)の同戦で先発予定だが、指揮官は明言せず。「明日全て問題ないことを確認したら発表する」と慎重な姿勢を崩さなかった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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