高卒新人記録を更新のハム清宮 栗山監督が着手した新たな取り組みとは?

外野練習の狙いを栗山監督は「どこまで幅が広がるのか考える」

 初めて1軍に上がってフル出場したこの5試合で感じたことは、1本の安打を打つ難しさだ。「ヒットを打つのがこれだけ難しいと思っていなかったというか。そこが高校時代とそこが違うところ。高校の時は当たり前のことがなかなかできていないので。本当に1打席1打席、相手に合わせていかないといけないところもあるし、自分を貫いていかないといけないところもある。課題はだんだん見えてきているかなと思います」と17打数5安打の結果を残した5連戦を総括した。

 この日の試合前練習では、初めて左翼でノックを受けた。栗山英樹監督はその狙いをこう明かす。「今(けが人が多い)こういう状況なので、みんなでいろんなところを守らないといけない。どこまで幅が広がるのか考える。全員に2つのポジションというのは最初から言っていることだから」。3月に腹膜炎による入院で戦線離脱したことで遅れていた外野練習に着手した格好だ。

 一塁は不動の4番・中田の定位置。DHは「渋滞中」と指揮官が表現するように、アルシアに加え、腰の張りで欠場中のレアード、右腓腹筋の筋挫傷で登録抹消中の近藤の復帰が近々見込まれている。一塁だけではなく、外野を守ることもできれば、清宮の出番が増えることは間違いない。「外野は難しいですけど。今日(の練習で)は普通でした」と振り返った清宮。また一つ新たな挑戦が始まった。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY