元同僚・武田久が見る二刀流・大谷の躍進、投手は「これから可能性がある」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

投手としては「技術より能力が勝っている」も「これから可能性がある」

「ダルビッシュと比較されることがありますが、まだ比べるのは早いと思います。悪いなりのピッチングとか、そういう投球の引き出しの面では、ダルビッシュに比べたらまだない。今は技術より、能力のほうが勝っているのかなと思います。でも、ピッチャーとしては逆にこれから可能性があると思いますよ」

 賛否両論がある二刀流については「出来るならやった方がいい」と肯定的だ。しかし、ケガの危険性や投手としての練習不足など、懸念している部分もある。

「今は若いからできているのかもしれませんが、二刀流はありだと思います。ただ、ピッチャーの練習が満足にできないままマウンドに上がることになるし、ケガの心配もある。慢性的にトレーニングが不足してきます。でも、出来るところまでやって欲しいですね」

 ここまで投手として5試合に先発し、3勝1敗、防御率4.10、打者としては20試合で打率.348、5本塁打、16打点を記録。全米を驚かせている23歳の活躍に「今は一ファンとして見ています。頑張ってほしいです」とエールを送る武田。その雄姿は新天地でスタートを切った39歳のベテランにも大きな刺激になっているようだ。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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