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広島で光を放ち始めた2人の「大谷世代」 1軍定着へ今季が分岐点に?

広島の「大谷世代」が光を放ち始めている。9日のDeNA戦では鈴木誠也、高橋大樹、美間優槻の1994年生まれ、2012年ドラフト入団組が揃ってスタメン出場し、揃って安打を記録した。

開幕1軍も打撃不振で抹消、再びチャンス得た美間「チャンスを生かしたい」

 5位入団の美間は、入団当時に4番打者として活躍していた栗原健太タイプの長距離砲として将来性を期待された。こちらはプロ3年目の15年に開幕1軍に入り、7番・サードで開幕スタメン出場も果たしたが、3打席ノーヒットに終わり、以後は1軍でチャンスを与えられなかった。

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 その後は2年間、1軍で出場機会に恵まれなかったが、今春キャンプでは東出打撃コーチに、同じ内野手の庄司らとともに「打撃は1軍で戦える力がある。あとはいかに首脳陣の信頼を勝ち取るか」と高評価を受けた。フリー打撃では左右にライナー性の力強い打球を飛ばし、オープン戦では本塁打を放つなどアピールに成功した美間は、3年ぶりとなる開幕1軍切符を手にした。

 4月17日の巨人戦、9回に代打出場した美間は、巨人・カミネロからセンター前にプロ初安打を記録したが、3度のスタメン出場のチャンスをものにできず、4月23日に1軍登録を抹消された。打撃不振の原因は、打席での消極的な姿勢だった。降格したファームでは、故障で開幕1軍を逃した新井からアドバイスを受けた。

「打席で受け身になっているので、タイミングを早めに取った方がいい、と言われた。1軍で結果を残さなければいけない立場で、ボールを見過ぎてしまうところがあった」という美間は、再登録されて即スタメンとなった9日の試合、第2打席でプロ2本目となる安打を放った。初球を空振りし、2球目をファールした後の安打で、3球全てをスイングしての結果だった。「悪い状態でも、1軍でやりながら修正できればよかったがダメだった」と反省したが、「今は安部さんの調子が悪いから使ってもらっているだけ。それでもこのチャンスは生かしたい」と生き残りに必死だ。

 1軍で不動の地位を築いた鈴木とは違い、高橋大と美間はまだ、1軍定着が課題、という立場に過ぎない。出遅れていた新井の復帰も間近となり、その状況はますます厳しくなっていくばかりだ。それでも、ともにプロでの第1歩を刻み、アピールを続ける2人にとって、今季は大きな分岐点になりそうな気配もある。桜の季節はとうに過ぎてしまったが、「大谷世代」の「同期の桜」が満開になる日は、今年こそ訪れるのか。期待は高まるばかりだ。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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