苦戦続くダルビッシュ、球団社長は不安一蹴「FA選手の普通の最初の1か月」
レスターも2015年4月は苦戦、エプスタイン社長は「心配していない」
大型契約で加わった選手も、開幕直後に苦しむのは当たり前。ここまでの結果について、同社長は不満を持っていないようだ。特集では、ダルビッシュの投球内容を紹介した上で、2015年に同じFAで加入したレスターについても「前途多難のスタートだった」と回顧。レスターは4月に4試合に登板し、0勝2敗、防御率6.23、被打率.322という成績だったことを紹介している。
「ダルビッシュと同様に、レスターはそのうち2回の登板で6回投げた。カブスの選手として最初の登板では4回1/3、3回目の登板では5回1/3という結果だった」
確かに、入団当初の2人の投球内容は酷似しており、エプスタイン球団社長もラジオ番組で「カブスのユニホームを着たレスターの最初の1か月を見ればいい。(ダルビッシュと)不気味なくらい似ている」と言及。そして、「1つの違いは、レスターの投球は最初の月に実際に調子が悪かったのに対し、ダルビッシュの投球は力強い」と続け、「上手くやろうとしている段階なんだ。ダルビッシュにはここに慣れてもらい、皆には彼が得意なこと、成功するために必要なことを理解して、慣れてもらおうとしている」とも話したという。
記事では、レスターは不調の後に5度目の登板、6度目の登板と内容が上向いていったが、ダルビッシュは5度目の登板で好投した後、6度目の登板で再び打ち込まれてしまったという“違い”を指摘。ダルビッシュについて「安定していない」「苦戦している」とも伝えているが、一方でエプスタイン球団社長は「心配していない」という。
「過程なんだ。そこに向かっている。もちろん良い結果が早くみられる方が好ましいが、いつもそのようになるとは限らない」
「ダルビッシュが怪我をせずにチームのために勝利を求め続ける限り、クラブハウスの人間が彼を100%支持する限り、長い目で見れば心配していない。これらの要素はそろっているからね」
苦しいスタートとなった日本人右腕への信頼は全く揺らいでいない。ダルビッシュは本来の投球で、首脳陣の期待に応えたいところだ。
(Full-Count編集部)