イチローを彷彿とさせる“忍者生還”に…MLB公式が比較「どっちが良い?」
マーリンズ時代の同僚エチャバリア、イチローを彷彿とさせる華麗な動き
レイズのアデイニー・エチャバリア内野手が、イチロー外野手(マリナーズ)を彷彿とさせる“忍者走塁”を見せ、話題となっている。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は、ツイッターで2人の生還を比較する動画を公開。ツイッターではどちらが「良い」かをフォロワーに問いかけているが、「イチローより優れている人はいない」などと声が上がっている。
14日(日本時間15日)の敵地ロイヤルズ戦。同点の6回1死二塁の場面で、レイズのダフィーが右前打を放つと、二塁走者のエチャバリアが三塁を回ってホームを狙った。しかし、右翼のソレアが好返球。タイミングは完全にアウトだったが、エチャバリアは名手ペレスのタッチをひらりとかわす。右手でベースを触ろうとしてから、再びペレスのタッチを避けるために引っ込め、最後は左手で本塁に触れた。
その動きは、ヤンキース時代の2012年にイチローがオリオールズとの地区シリーズで見せたものとそっくりだった。敵地での第2戦。イチローはカノの右翼線へのヒットで一塁から一気に本塁を狙い、捕手のタッチを2度もかいくぐりながら生還。タイミングは完全にアウトだったが、本塁突入を成功させ、地元メディアから「忍者」と絶賛されていた。
エチャバリアの曲芸生還を受けて、「Cut4」は特集記事を掲載。「三塁コーチのマット・クアトラロは止まれと指示した。しかし、エチェバリアは走り、魔法を使ったように信じられない形で得点してみせた」と紹介した上で「素晴らしかった。そして、エチェバリアの元チームメートである、メジャーリーグの魔法使いイチロー・スズキも6年前に同じように生還した。最高級から学ぶ」と伝えた。遊撃の名手でもあるキューバ出身のエチャバリアが、マーリンズでイチローの同僚だったことも伝えている。
さらに、ツイッターでは2人の生還の瞬間を並べ、比較する動画を投稿。「どちらの方が良い? イチロー、エチェバリア?」との文言を添えると、ファンからは「イチローはシルクドソレイユみたい」「イチローは忍者」「間違いなくイチロー」「走塁に関してイチローより優れている人はいない」「エチェバリア。素晴らしいプレー」などと声が上がった。
イチローの“忍者走塁”は、プレーオフの重要な一戦で飛び出したということで、価値ある1得点でもあった。一方、この日のエチャバリアも決勝点となり、レイズが2-1で勝利。こちらも貴重な生還となった。