グラシアル、ヤングマンらが2軍で活躍…ホークスと巨人の「リザーブ外国人」

巨人はヤングマンに加えて育成契約のアダメスらも活躍

 巨人は野手は中日から来たゲレーロ、そしてマギー。投手は救援のマシソンとカミネロで固定しているが、ファームでは今季加入した右腕ヤングマンが完封1を含む7試合4勝2敗、防御率1.62という目覚ましい成績を残している。

 また、育成ではあるがアダメスもクローザーとしてファームで14試合1勝1敗8セーブ防御率2.87、さらに内野手のホルヘ・マルティネスも104打数31安打4本塁打17打点、打率.298と活躍している。本来ならばアダメス、マルティネスともに支配下登録して1軍出場してもおかしくない成績だ。

 巨人は昨年、ヤンキースで4番を打ったこともあるギャレットを1度も1軍にあげることなくファームでプレーさせた。また、シーズン中にはクルーズを内野で起用するために、クローザーのカミネロをファームに落とし、マシソンを押さえに回した。しかしマシソンが打ち込まれ、この配置転換は失敗に終わった。

「4人」という外国人枠がある前提で、それを上回る外国人選手を抱えると「好調なのに使えない」というジレンマに陥ることがままある。MLBではマイナーでの余剰選手はルール5ドラフトやトレードなどで移籍を促し、リーグ全体として選手を有効活用していく仕組みがあるが、NPBでは「ファーム暮らし」で終わることが多い。

 リザーブに回っている外国人選手が、今後どんな起用をされるか、注目したい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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