2018年はセもパも超ハイレベルな首位打者争い!? 鍵を握るのは…

パ・リーグは柳田が好調も…近藤を加えた三つ巴の争いに?

 1976年は、日本ハムから巨人に移籍した史上最高の安打製造機、張本勲に中日の谷沢健一が挑戦。張本は全日程を終了して.35477で1位だったが、その後の試合で、谷沢健一は4打数3安打の成績を残し大逆転で首位打者になった。打率の差は史上最小のわずか「6糸」だった。

 1981年の阪神・藤田平、巨人・篠塚利夫の首位打者争いも1厘以下のミクロの戦いだった。2015年には、ソフトバンクの柳田と西武の秋山が熾烈な争いを演じた。8月までは両者ともに.370前後と超ハイレベルだった。最終的に柳田が勝ち「トリプルスリー」でMVPを獲得。秋山はNPB新記録の216安打を記録した。

 今季は、柳田と秋山のデッドヒートが再演されるかもしれない。さらに、今季のパにはもう一人役者がいる。日本ハムの近藤健介だ。昨年は故障で戦線離脱したが、史上初めて100打席以上でのシーズン最終打率が4割を超えた。今季も開幕から4割前後の打率をキープ。4月28日に筋挫傷で戦線離脱したが5月15日から試合に復帰している。

 現時点では規定打席未達だが、近藤の打率は.365。3試合連続無安打で少し数字を落としたが、ハイレベルな数字だ。柳田悠岐は.397、そして秋山翔吾は.351と超ハイレベルな三つ巴の首位打者争いが展開される可能性がある。セ・リーグも、アルモンテ、坂本勇人、坂口智隆が現在、打率.350以上。1シーズンで打率.350以上の打者が3人出れば史上初となる。ペナントレースもこれからヒートアップするが、バットマンレースにも注目していきたい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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