連覇に向けて早くも正念場? 波乗れぬ王者ホークスの苦しいチーム事情

千賀が離脱の先発ローテ、バンデンハークは成績不振

 千賀を欠くことになった投手陣も苦しいと言わざるを得ない。チームの柱となるべき東浜巨、バンデンハークが本来の姿にない。石川柊太、2試合連続完封を見せた武田翔太が踏ん張っているものの、先発陣の復調なくして浮上はない。岩嵜、サファテと救援の柱2人を欠く状況では、なお一層、先発陣の奮起が求められる。

東浜巨
○2018
7試合1勝4敗0S0H 48.2回44安打10本塁打44三振18四球
防御率4.25 被打率.233
○2017
24試合16勝5敗0S0H 160回135安打17本塁打139三振44四球
防御率4.25 被打率.237

バンデンハーク
○2018
7試合3勝4敗0S0H 40.1回38安打7本塁打36三振18四球
防御率6.25 被打率.241
○2017
25試合13勝7敗0S0H 153回127安打18本塁打162三振47四球
防御率3.24 被打率.229

 これだけのネガティブな要素があるにも関わらず、貯金2で3位につけているのだから、ソフトバンクが強いのは間違いない。だが、ここまでを見る限り、明らかに昨季までの手がつけられないような強さはない。怪我人が続出した昨季も、分厚い選手層でこれを補って優勝したが、果たして今季は……。40試合消化時点で貯金2は工藤公康監督が就任して4年目最少。西武の勢いが一服している今、得意としている交流戦までが最初の踏ん張りどころとなりそうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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