名監督の仲間入りへ 800勝の楽天・梨田監督、現役監督ではずば抜けた実績
800勝は史上16人目の快挙、上位15人は錚々たる顔ぶれ
楽天の梨田昌孝監督は5月25日、敵地でのソフトバンク戦に勝利し、監督通算800勝を達成した。これは史上16人目の快挙だ。
現役時代は、近鉄で強肩強打の捕手として活躍した梨田監督は、2000年に近鉄の監督に就任。2004年まで采配を執り、優勝1回。近鉄は2005年にオリックスと合併して消滅したため最後の監督となった。解説者を経て2008年から日本ハムの監督に。2004年に札幌に本拠地を移転した日ハムの2代目監督としてリーグ優勝1回。さらに大久保博元監督の退任を受けて、楽天の6代目監督として2016年から采配を執っている。
NPBで500勝以上の監督は29人いる。()はリーグ優勝と日本一の回数。※は野球殿堂入り。成績は5月25日まで。
1鶴岡一人 23年 1773勝1140敗81分 勝率.609(11回2回)※
2三原脩 26年 1687勝1453敗108分 勝率.537(6回4回)※
3藤本定義 29年 1657勝1450敗93分 勝率.533(9回0回)※
4水原茂 21年 1586勝1123敗73分 勝率.585(9回5回)※
5野村克也 24年 1565勝1563敗76分 勝率.500(5回3回)※
6西本幸雄 20年 1384勝1163敗118分 勝率.543(8回0回)※
7上田利治 20年 1322勝1136敗116分 勝率.538(5回3回)※
8王貞治 19年 1315勝1118敗74分 勝率.540(4回2回)※
9別当薫 20年 1237勝1156敗104分 勝率.517(0回0回)※
10星野仙一 17年 1181勝1043敗53分 勝率.531(4回1回)※
11川上哲治 14年 1066勝739敗61分 勝率.591(11回11回)※
12長嶋茂雄 15年 1034勝889敗59分 勝率.538(5回2回)※
13仰木彬 14年 988勝815敗53分 勝率.548(3回1回)※
14原辰徳 11年 947勝712敗56分 勝率.571(7回3回)※
15古葉竹識 14年 873勝791敗137分 勝率.525(4回3回)※
16梨田昌孝 12年 800勝763敗31分 勝率.512(2回0回)
17森祇晶 11年 785勝583敗68分 勝率.574(8回6回)※
18中西太 14年 748勝811敗81分 勝率.480(1回0回)※
19大沢啓二 13年 725勝723敗99分 勝率.501(1回0回)
20山本浩二 10年 649勝681敗29分 勝率.488(1回0回)※
21落合博満 8年 629勝491敗30分 勝率.562(4回1回)※
22松木謙治郎 11年 628勝602敗25分 勝率.511(0回0回)※
23伊東勤 9年 626勝625敗15分 勝率.500(1回0回)※
24根本陸夫 11年 598勝687敗66分 勝率.465(0回0回)※
25岡田彰布 8年 581勝521敗39分 勝率.527(1回0回)
26白石勝巳 11年 581勝736敗42分 勝率.441(0回0回)※
27浜崎真二 10年 535勝639敗29分 勝率.456(0回0回)※
28石本秀一 12年 528勝553敗34分 勝率.488(2回0回)※
29藤田元司 7年 516勝361敗33分 勝率.588(4回2回)※
1773勝の鶴岡一人監督を筆頭に、上位には錚々たる顔ぶれが並ぶ。梨田監督の800勝は16位だが、15位以上の監督は全て野球殿堂入りしている。また500勝以上でも梨田、大沢啓二、岡田彰布の3人を除く47人が殿堂入り。現役時代の実績を加味して殿堂入りした人もいるが、梨田監督も名監督の仲間入りをしつつあると言えよう。