田中将大、打者・大谷を警戒「彼を抑えることが試合の中でもキーの1つ」
米メディアも大特集「これだけの注目は大谷の活躍があるから」
ヤンキース田中将大投手は27日(日本時間28日)、本拠地でのエンゼルス戦で今季11度目の先発マウンドに上がる。この試合はエンゼルス大谷翔平投手のDH出場が濃厚と見られ、「田中VS大谷」はMLB公式サイトでも大きく取り扱われるほどの注目を集める。前日の26日(同27日)に会見に応じた田中は、「これだけ注目してもらえるのも、大谷の活躍があるからだと僕は思うので、そんな注目してもらっているところで、僕も存在感を出せたらいいなと思います」と話した。
当初は大谷も先発マウンドに上がり、投手としての投げ合いが予想されていたが消滅。その代わり、田中は打者・大谷と対戦することになる。日本でも対戦経験がある2人。田中は打者・大谷について「いい打者だというのは分かっていた」というが、やはりメジャーの舞台でどこまで実力を発揮できるかは分からなかったと話す。だが、開幕から結果を残し、今では5番を任されるほど。「やはりこれだけ結果を残してきているわけですし、ましてチームの主軸を打っているわけですから、当然彼を抑えることが試合の中でもキーの1つにはなってくると思います。なので、対戦することになれば、もちろんしっかりと抑えにいきたいと思います」と言い切った。
25日(同26日)のカード初戦では、8回2死一塁で大谷を打席に迎える時、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は守護神アロルディス・チャップマンを投入する異例の策を取った。田中は「ここでチャップマン上げるかって思いましたよ、最初。それだけやっぱり警戒しているということ」と振り返る。大谷は遊撃ゴロに打ち取られたが、「いいスイングしていたと思います」と話した。
今季エンゼルス戦で投げるのは2度目のこと。4月28日(同29日)の敵地戦では、6回を2安打9奪三振2四球1失点の好投で4勝目を挙げた。「ある程度しっかり、こうやって投げていくっていうプランを持ってゲームに入ることが大事」だというが、同時に実際にマウンドに立って感じることも重視しながらアジャストしていく。
田中は今季は10試合に先発し、5勝2敗、防御率4.95の成績を残している。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)