35歳名捕手がメジャー13年目で夢実現 初めて遊撃フル出場「子供の頃の夢」
守備機会も無難に対応、打席ではノーノー封じるヒット放つ
ブルージェイズのラッセル・マーティン捕手が26日(日本時間27日)、敵地フィリーズ戦で「6番・遊撃」でスタメン出場すると、5回に訪れた守備機会を無難に処理するなど、メジャー13年目にして初めて遊撃手としてフル出場を果たした。
ゴールドグラブ1回、オールスター4度出場の名捕手が、遊撃手として華麗なプレーを見せて1試合を守り切った。5回2死からフィリーズ捕手アルファロが放った三遊間へのゴロを逆シングルで捕球すると、一塁へ強肩を生かしたロングスローを見せてアウトを奪った。
マーティンはこれまで二塁、三塁、右翼での出場経験があった。捕手として先発出場した15日(同16日)の敵地メッツ戦で、8回守備から遊撃のポジションに就いたが守備機会はなかった。
球団公式サイトによれば、マーティンは試合後に「子供の頃の夢は、MLBの舞台でショートを守ることだったんだ」と待望の夢が実現したと告白。「プロ1年目で捕手にコンバートされて、その夢からは遠ざかっていたけど、常に自分はショートでプレーできる能力の持ち主だと感じていた。ああいった機会を得られたのは、素晴らしいことだったよ」と満足げな様子だったという。
打席では、7回にフィリーズ先発ノラのノーヒットノーランを破るヒットを左翼へ運ぶ活躍。念願の遊撃フル出場を果たした35歳は攻守で躍動した。