ダッシュ→素手捕球→“鬼送球” NO1三塁アレナド、ミスの「仕返し」超美技
苦しい体勢から矢のような送球「簡単ではない。ノーランならできる」
ロッキーズの名手ノーラン・アレナド内野手が、また守備で魅せた。28日(日本時間29日)の本拠地ジャイアンツ戦で、ボテボテのゴロをつかみ、厳しい体勢から一塁へ矢のようなボールを送る美技。地元テレビ局の解説者も唸ったプレーは反響を呼んでおり、MLB公式ツイッターも動画を公開した。
1点リードで迎えた4回だった。1死走者なしの場面でウィリアムソンの打球は三塁方向へのボテボテのゴロになった。すると、ほぼ定位置を守っていたアレナドは猛然と前進。ダッシュしたままボールを素手でつかみ、そのまま一塁へ投げた。厳しい体勢だったにもかかわらず、軽く投げように見える送球は力強く、一直線で一塁手デズモンドのグラブへ。ウィリアムソンをギリギリでアウトに仕留めた。
デビューから5年連続ゴールドグラブ賞という偉業を達成しているメジャーNO1三塁手。ただ、実はこの試合では、直前の3回にマカッチェンに三塁内野安打を許し、続くポージーのゴロはエラーしていた。それだけに、地元テレビ局の実況は「これはノーランでも難しいプレーになりそうですが……素手で掴んで一塁へ送球です。ウィリアムソンに仕返しをしました!」「『俺は凄いんだ! 怒ってるんだぞ! 前回ミスした時のことをな!』という感じでしょうか。なのでウィリアムソンが代償を支払うことになりました」と伝えた。
解説者も「ノーランが素手でキャッチし、ディジー(デズモンド)へ力強い送球をしましたね」と唸った美技。MLB公式ツイッターは「このプレーは簡単ではない。ということはもちろん、ノーランならできるということだ」との文言を添えて、動画を投稿した。
打撃でもここまで打率.322、10本塁打、29打点、OPS(出塁率+長打率).989と“平常運転”のアレナド。地区首位のロッキーズを力強く牽引している。