「松坂選手にもオファーをしました」―四国IL高知・梶田社長が抱く思い

藤川球児、マニー・ラミレス…大物選手がもたらした得難い経験

 高知といえば、近年は大物選手が入団することで知られている。梶田社長はそうした際に得難い経験をしたという。

「2015年の藤川球児投手は、お兄さんの藤川順一さんが、一時期高知のGMを務めていたのがきっかけになりました。順一さんから”球児をこっちでやらせたいんだけど”という連絡があって、半年だけプレーしてもらいました。

 入団記者会見には、キー局や全国紙など多くのメディアがかけつけ、大変でした。球児投手はマネジメント会社と個人契約していましたから、インタビューなどで気を遣う部分もありました。でも、球児投手の選手としての姿勢、プロ意識の高さは、高知の選手にも大きな影響を与えました。

 その経験があったので、翌2016年に江本孟紀総監督、駒田徳広監督をお迎えした時は、メディアへの対応などでそれほど困ることはありませんでした。

 昨年はMLBの超大物マニー・ラミレス選手が来ました。あれはザック・コルビーといううちの選手とご縁があって”やってもいいよ”ということになったんです。北古味潤副社長が前面に立って対応しましたが、これは国内の大物選手とは別の意味で大変でした。

 駒田監督は、最初は自由にやってくれということでしたが、シーズンが始まればある程度チームのルールも守ってもらうことになります。その辺の調整が大変だったようです。でも選手に与える影響は非常に大きかったと思います。メジャーのトップでやっていた選手のプレーを目の前で見るなんて機会は絶対ありませんから。

 高知にスーパースターがやってくるのは、北古味倫太郎オーナーや北古味潤副社長が、人とのご縁を大事にしているからだと思います。そんなチーム、独立リーグにはないですからね」

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