ロッテ・ボルシンガー3失点で6勝目 5連勝の助っ人に井口監督「安心して見ていられる」
味方の援護に右腕は「投げる時はいつも打線が援護してくれる」と感謝
■ロッテ 7-3 広島(2日・ZOZOマリン)
ロッテの新外国人マイク・ボルシンガー投手が自身5連勝で、今季6勝目を挙げた。2日、本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われた広島戦。3連敗中だったロッテは、今季8試合目の先発となったボルシンガーが7回0/3を投げて7安打3失点の好投で、強力カープ打線を抑え込んだ。
4点リードで迎えた6回に、田中、菊池、丸の「タナキクマル」に3連打、松山にも中越え二塁打で1点差まで迫られたが、7回を3者凡退に切り、流れを渡さなかった。ナックルカーブを有効に使って早めに追いこみ、最後はストレート勝負でゴロの山を築いた。「まず先頭打者を出さず、ビックイニングを作らせないよう心掛けた。今日はストレートがよかった」とボルシンガー。最速は142キロながら、ボールの力で差し込めていた。
7回まで102球。来日初の8イニング目に入ったが、先頭菊池に遊撃内野安打されたところで降板となった。「菊池のところまでと思っていた」と井口監督。3番の丸、そして5番の松山から下位打線まで左が並ぶところで、左腕の松永にスイッチ。これが奏功し、ピンチの芽をつんだ。
「投げる時はいつも打線が援護してくれる。いつも(お立ち台の)隣りにいる人(井上)は、今日はいなかったが、援護には感謝している」とボルシンガー。5月27日のオリックス戦以来、5試合ぶりに先発した井上が4回に12試合ぶりとなる6号ソロで援護した。「ボルシンガーが投げると不思議に打てる」という井上の言葉通り6本中5本がボルシンガー登板時というのだから恐れ入る。「チームの中で、今一番安定している。安心して見られるようになった」と井口監督の信頼感も日に日に増している。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)