“空飛ぶスパイク”だ! ヤ軍の新人王候補に起きた、ちょっぴり笑えるハプニングが話題
ヤンキースの二塁手として打率.325、9本塁打を放っている新人のトーレス
時にはいろいろなものが宙を舞う。鳥もそうだし、打球だってそうだ。1日(日本時間2日)にボルティモアで行われたオリオールズ対ヤンキース戦では、ちょっぴり笑える“あるもの”が宙を舞い、話題となった。
アーロン・ジャッジが16号ソロを放つなどして4-1でヤンキースが勝利したこの試合。珍妙なものが宙を舞ったのは、5回のヤンキースの攻撃中だった。その主は、若き至宝グレイバー・トーレス内野手。この時の模様をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が紹介している。
この回の先頭打者として、打席に入ったトーレスは、オリオールズの先発キャッシュナーから左翼線を破る痛烈な当たりを放った。左翼手がクッションボールの処理にもたつく間に、快足を飛ばし、一塁を蹴り、二塁を蹴った。その時だった。ややバランスを崩したトレースの背後を何かが浮遊していった。
トーレスは構わず三塁に突進。そのままヘッドスライディングで突っ込んだのだが、わずかに三塁手のタッチが早く、判定はアウトとなった。残念ながらタッチアウトとなったトーレスだったが、その左足はなぜか裸足。そう、二塁を回ったところで宙を待ったのは、トーレスの足から脱げたスパイクだったのだ。
「Cut4」が掲載した記事では「もしかすると、三塁へ向かう走塁中の最後の数歩、トーレスの左足の力が上手く伝わらなかったから、アウトになったのかもしれない」とレポート。さらに、MLB公式サイトのブライアン・ホック記者にトーレスが「スパイクを失った時、その数秒が三塁でのアウト(の原因)になった」と語ったことも紹介している。
今季メジャーデビューを果たし、ここまで34試合に出場して117打数38安打、9本塁打27打点、打率.325と輝かしい成績を残しているトーレス。この新人が驚異的な活躍を続けていることから、記事では「残念ながら、他のチームにとって、これはこのルーキーのペースを落とす永続的な戦略ではない。次からは、トーレスはスパイクの紐をより固く結ぶか、二重に結び、試合に臨むだろう」と締めくくっている。