リーグ5位で交流戦に突入したロッテ 浮上のカギは1番・荻野&新助っ人

5月はチームを支えたボルシンガー【写真:荒川祐史】
5月はチームを支えたボルシンガー【写真:荒川祐史】

ボルシンガーは5月に4試合に登板し4勝0敗、防御率2.16と好調を維持

 投手陣では、ボルシンガー投手の活躍が光る。5月は4試合に登板して、4勝0敗、防御率2.16。先発投手の指標のひとつであるクオリティ・スタート(6回3自責点以内)は全てクリアしている。

 春先に苦しんだ制球は、12日の埼玉西武戦で5つの四球を与えたが、その他の登板は3つ以内に抑える。制球の安定とともに投球内容があがっていき、19日の福岡ソフトバンク戦では来日後最長となる7回を投げて、4安打、7奪三振、無失点の好投で、白星を手にした。

 5月は涌井秀章投手が2勝2敗、石川歩投手が2勝3敗と“Wエース”で、思うように星を掴めない中、ボルシンガー投手がチームに勝利を運んでいる。

 その他の先発陣をみると、昨季7勝、防御率3.39をマークした二木康太投手が5月1日に1軍登録を抹消され、同じく先発として期待された唐川侑己投手も5月6日に2軍落ち。唐川に代わって昇格した新外国人のオルモス投手は、来日初登板となった6日の北海道日本ハム戦、13日の埼玉西武戦で、自らのけん制悪送球から崩れて失点し、14日から2軍で再調整することになった。

 なかなか4人目の先発投手が固定できない中、ドラフト5位ルーキーの渡辺啓太投手、2年目の土肥星也投手、リリーフから配置転換となった有吉優樹投手は、白星こそついていないがまずまずの投球を見せている。

 開幕から内竜也投手をはじめとした救援陣の負担が大きいだけに、4人目以降の先発が定着し、1イニングでも長く投げて欲しいところだ。5月は一進一退の戦いが続いた千葉ロッテ。昨年は6勝12敗と負け越した交流戦だが、比較的に得意にしている。この交流戦で、白星を積み重ねていきたいところだ。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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