今年もソフトバンクは交流戦“番長”! 通算勝率6割超、ここ5年では7割超
打倒ソフトバンク一番手のセ球団は広島、ここ5年で勝ち越しに転じる
ソフトバンクは、交流戦3連覇中だが、その強さは、近年加速している。今年も含めた過去5年の勝敗を見ると
1ソフトバンク57勝24敗3分.704
2西武44勝37敗3分.543
3日本ハム44勝38敗2分.537
4広島43勝40敗1分.518
5ロッテ43勝41敗0分.512
6オリックス41勝43敗0分.488
7楽天40勝43敗0分.482
8巨人40勝44敗0分.476
9中日38勝44敗2分.463
10阪神37勝47敗0分.440
11ヤクルト34勝46敗4分.425
12DeNA34勝48敗1分.415
セ・リーグ226勝269敗8分.457
パ・リーグ269勝226敗8分.543
ソフトバンクの勝率はなんと7割超。圧倒的な強さだ。パ・リーグの勝ち越し「43」のうち、76.7%に当たる「33」はソフトバンクによるものなのだ。ソフトバンクはパ・リーグでも強大な戦力を誇るが、今季のように故障者が続出して出遅れたシーズンでも、大好物の交流戦で白星を荒稼ぎし、一気に立ち直ることが多い。勝ち方を知っているということになるだろう。
パ・リーグは西武、日本ハム、ロッテも勝ち越し。セ・リーグで何とか期待が持てそうなのが広島だ。通算では139勝174敗と大きく負け越しているが、ここ5年では43勝40敗とセ・リーグでは唯一の勝ち越し。セ・リーグで2連覇していることもあり、戦力は充実している。今季は現時点で2勝4敗だが、これから挽回することが期待される。
セ・パ交流戦で、パ・リーグが勝つのはもはや既定路線と化した感があるが、交流戦の興趣を盛り上げるためにも、セ・リーグ、とりわけ広島に頑張ってほしい。ソフトバンクとは6月15日から敵地ヤフオクドームで3連戦が組まれているが、ここで何とか一矢報いてほしい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)