ホークス柳田と楽天岸が一歩リード セイバー目線で選出する5月のパ月間MVP

ソフトバンク・柳田と楽天・岸【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・柳田と楽天・岸【写真:荒川祐史】

西武の勢いの陰りは盗塁成功率の低下が原因か

 4月の勢いが陰った西武と、着実に調子を上げてきた日本ハムとソフトバンク、投手力で月間の勝ち越しを決めたオリックスとのゲーム差が縮まってきた5月のパ・リーグ。5月のチーム成績は以下の通りです。

日本ハム   15勝10敗 打率.227 本塁打27 防御率 3.70
オリックス  15勝10敗 打率.232 本塁打11 防御率 3.71
ソフトバンク 14勝12敗 打率.267 本塁打33 防御率 3.71
楽天     11勝12敗 打率.246 本塁打22 防御率 4.45
西武     10勝14敗 打率.267 本塁打24 防御率 4.50
ロッテ    10勝14敗 打率.239 本塁打11 防御率 4.11

 打線が湿ってきたとされる西武ですが、それは3、4月の成績が良すぎたための錯覚で、5月のチーム打率はソフトバンクと僅差のリーグ2位、チームOPSはリーグ1位と、リーグのトップクラスの成績を残していることに変わりはないのです。ただ気がかりなのは防御率の悪化もさることながら、西武のチーム盗塁成功率が65.9%と70%を切っていること。盗塁と盗塁刺の得点価値から換算すると71%以上でなければ盗塁による得点価値はプラスにならないので、これを6月以降改善できるかどうかに注目です。

 それでは、セイバーメトリクスの指標による5月のパ・リーグ月間MVPを選出していきましょう。

打力だけでなく走力の高さでも貢献した柳田

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