まだ2か月も…米メディア、困難に挑む大谷を評価 二刀流は「無条件で成功」

大谷は「二刀流をオールスターレベルでこなすことが本当に可能であるということを示した」

「オオタニは完璧な選手ではない。左腕に苦戦しているし、いつも制球が良いわけではない」

「もちろんオオタニがシーズンを通してこの歴史的な成績を維持するとは限らない。彼の打率はすでに下がってきているし、投手の成績も簡単に落ちるかもしれない」

 特集では、このように率直に指摘もしているが、それで評価が揺らぐようなことはないというのだ。それだけのインパクトはわずか2か月で残したということになる。

「現時点で、1910年代にベーブ・ルースがレッドソックスで投手と外野手としてプレーした以来となるパフォーマンスを見せている」

「オオタニは現時点で期待を著しく上回っていて、今後打率が20ポイント下がろうが、防御率が0.5上昇しようが、それでも無条件に成功だと、この10年で最も素晴らしい野球選手の1人だと言えるであろう」

「ここから、オオタニの名声は高まっていくだろう。オオタニのユニークさと注目度により、今季の成績がどうであっても、オールスターの候補になったであろう」

 特集には大谷への賛辞が並ぶ。さらに、日本ハム時代の起用法を引き継ぎ、絶妙なバランスで使い分けて二刀流での成功を引き出しているエンゼルスについても「実行可能なバランスを見い出したように思える」と評価している。

 日本で絶大なインパクトを残した大谷が、海を渡った後も二刀流を続けることで、メジャーの野球までも変え始めていることは確か。開幕前に二刀流は不可能と指摘していた多くの人が実際にプレーを見て自身の意見を変え、困難なテーマに挑む大谷に心を動かされ始めている。

「オオタニの最初の2か月は、二刀流をオールスターレベルでこなすことが本当に可能であるということを示した。オオタニが最終的にMVPになるかどうか、長期的に二刀流を続けるのかどうかに関わらず、彼は序盤の成績だけで現代の野球において何が可能なのかを再定義させた」

 特集では、二刀流が可能かどうかについて「球界はその答えを見つけた」と結論づけている。開幕からわずか2か月。まだシーズンを通して活躍したわけではない。それでも、大谷がダイナミックなプレーで与えてきたインパクトは間違いなく大きい。

(Full-Count編集部)

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